バスルームは1416サイズ(1400mm×1600mm)。

一般の戸建住宅としてはやや手狭である。

そこで室内側を全面ガラス張りにし、床と壁のタイルを家事室と合わせることでリゾートホテルにいるような、自分専用のくつろげる空間に。

”使う空間”から“過ごす空間”へ。

10帖の広さがあったダイニングキッチンをキッチン専用スペースにリフォーム。
空間の中心にアイランドキッチンを設置し、
“自社で設計した収納”(オーブン、食洗器備え付け)を最も使いやすく機能的な場所に配置。
そして、照明を効果的に使用することで
“まるで舞台(ステージ)に立っているような感覚”へ。

“料理を楽しむ” “家族が集う” “友人を招く”だけでなく、子どもがキッチンで勉強をしたり、映画鑑賞もできる。
キッチンは家の主役であり、新たなエンターテイメント空間となる。

旧リビング(10帖)をダイニングへ、旧和室(10帖)をリビング空間へリフォーム。
新しいリビング空間は、庭への眺望が最も良い場所なので新たに3帖の縁側を増設。
縁側部分の壁一面をガラス貼りにすることで、半外部にいるような“洋風縁側”に。
断熱性の高いペアガラスを採用しているため、1年を通して快適なリビングライフを送れる。

旧玄関ホールは通路が3カ所あったが、リフォームにより正面通路をあえてふさぐ。
そうすることで玄関ホールとしての役割を強調し、正面の壁一面には四季折々のインテリアをレイアウトすることで人をもてなす空間へ。
また、既存の床材はそのまま使用し、天井にも木板を張ることで温かみのある空間に。

階段ホールには“自社で設計した備え付けの本棚”を設けた。
家の中心、かつ、1Fと2Fをつなぐ階段空間全体に棚を設けることにより、家族全員での共有を目的としている。
そこには本だけでなく、レコードやCD、家族それぞれのお気に入りを保管できる。
階段に座って読書をしても良いし、マイスペースで楽しんでも良い。
時代が変わっても変わらないモノの素晴らしさを改めて再確認できる空間。

また、玄関ホール同様に天井には木板を貼り、本棚と下駄箱の質感を合わせ、2Fの手摺をデザインすることで、家全体の統一感を出している。

旧洋室のウォークインクロゼット(行き止まりのクロゼット)をウォークスルー(通り抜け可)にリフォーム。
寝室と反対側の壁に扉を設けることで、2Fでも“回遊性のある間取り”が生まれ、2Fを利用するすべての人がスムーズに最短距離で動けるようになった。
また、施主の趣味で楽器練習をしたいという要望に応え、クロゼットの扉を防音扉に、壁をガラス張りにすることで自宅にいながら本格的なスタジオ環境を作った。
ガラス貼りにしたことで部屋に奥行きが生まれ、3帖ほどの空間が驚くほど広く感じられる。